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『自己顕示欲とモラルの狭間で』ある写真コンテスト受賞者のコメントを読んで思うこと

曇り。

雨は昨日で止みましたが一日中曇り空の割に気温が高く蒸し暑かったです。

元ネタはアンデパンダン展でご一緒させていただいている金子さんのFB書き込み。

大変立腹されているようです。

簡単に経緯を書くと、問題のアマチュアカメラマンは彼の思うところの傑作写真を撮影するために、夜、湖で休んでいた野鳥に向けて、光で照らしたり声をあげて威嚇し、驚いた撮りたちが集団で飛び立つ姿を長時間露光で撮影し、その写真がコンテストで受賞したことに対して、「動物虐待」写真を出展するアマチュアカメラマン、選に上げた主催者と選者らはモラルの欠如も甚だしいということらしいです。

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私が注目する点は2つ。

まず、傑作を撮るために被写体に故意にアプローチすることは是か非かということ。

常識的に考えれば、仮に300m離れていて鳥たちに光や音が届かなかったとしても、結果として鳥が飛び立った事実に対して「やったね!、傑作が撮れる」と思ってしまうのは仕方ないかもしれません。

でも、これをやってしまってはTVやネットのヤラセ番組やヤラセ投稿動画とかわりません。

演出といってしまえばそれまでですが、被写体に向き合う姿がはたしてこれでいいのか?というところに疑問を感じます。

少なくとも有頂天になって声だかに功を誇るのはこのアマチュアカメラマンさんの心根が卑しいと思いました。

2つ目は、アマチュア写真家の活動を啓蒙するべきこの写真展の主催者が、このアマチュアカメラマンの行為に対して、「創作行為の範疇」と判じたのには疑問を感じました。

これは主催者のコメント。

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動物に対して、脅かしたり光で照らしたりのような行為が作品制作をする上で、些細なことと考えていることに憤りを感じます。

実際のところ問題のアマチュアカメラマンの作品は幻想的で素晴らしいと思います。

選者の著名カメラマンもそう思ったからこちらの作品を賞に推薦したのももっともです。

しかし、受賞後、該当カメラマンが経緯を誇るようなコメントを発したことについて、スルーしてしまう雰囲気、体質はいただけません。

こんなことが見逃されるようでは、今後、目を盗んでモラルから外れた撮影行為がエスカレートしていくのが予想されます。

少なくとも主催者や選者はこの行為について、自然・動物愛護の観点からも、撮影マナーの観点からも決して褒められるべきものではないと宣言し、マナーに反した撮影には受賞取り消し、または査の対象から外すなどの厳格な態度で臨んで欲しいと思いました。

そして、私たちも「目的達成のためにはどのような手段も肯定される」という風潮から、そろそろ脱却しないといけない時代に突入したとことを自覚しないといけませんね。

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