文化・芸術

美術展・写真展雑感 4月30日

晴れ。
連休3日目、4月最後の日も良い天気になりました。

連休三日目、今日は夕方からちょっとだけ仕事。

日比谷に向かう前に、版画家の石川真衣さんの個展『HANGA EMAKI 』を観に恵比寿へ。
ウチの娘がファンの作家さんです。

 

ちょうど石川さんが在廊していたので、少し立ち話して、娘へのお土産用でシルクスクリーン手刷りのトートバッグを買い求めました。

20180430ip8_001

 

20180430ip8_002

 

石川真衣個展『 HANGA EMAKI 』
2018年4月28日[土]- 5月9日[水]
12:00-19:00
会場:恵比寿AL (企画gallery speak for)
http://www.galleryspeakfor.com

 

 

二つ目はKoichi Nomiさんの個展 18% Gray 『カティー . 春』 に伺いました。
 
能見さんの展示は読者に向けて、雑誌の一部として販売される「グラビア」写真の形体で撮られ続けられている女性ポートレート写真です。
 
モデルさんの魅力・美しさを引き出すテクニックに関心させられました。
アンデパンダン展にも出展されるので、どのような作品になるか楽しみです。
 
5月5日まで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

写真展・美術展雑感 4月22日

晴れ、昨日に引き続き夏のような暑さ。
猫も暑さでおなか出して伸びていましたね。
朝はそれほどでもなかったのですが、お昼頃には今年初の冷房エアコン入れちゃいました。

サイゼリヤで昼飯をとった後、小伝馬町のルーニィ 247 ファインアーツへ。
金森玲奈さんの個展『さくらー東京駅で出会ったちいさな宝物ー』を観るためです。

金森さんは工芸大の後輩(といっても面識はないのですが)で近頃はメーカー主催の写真講習の先生などをよくやられている売れっ子写真家です。

今回はそんな金森さんの出世作『さくらー東京駅で出会ったちいさな宝物ー』の展示ということで、同じく猫をモチーフに撮影している私としても興味ある展示でした。

ちょうど金森さんが在廊されていたので、撮影当時のこと、被写体の「さくら」のことなど、話をきくことができました。

さくらは生をうけてから5年という短い生涯でしたが、地域猫として生活していた3年間、金森さんに引き取られてからの2年間、暖かいまなざしに見守られながら幸せそうに生活していたのが展示から読み取れました。

印象的なのは、

さくらは東京駅で2年半を過ごし、病を得てからの2年半を私の家族として過ごしました。
彼女が旅立ったのは2007年9月14日。 10年後の2017年、丸の内駅舎前広場が完成しました。
さくらと過ごしたあの場所は姿を変え、彼女と見た桜の木も今はもうありません。
今回の展示はさくらとの出会いと別れの年から10年という区切りで変化した東京駅の変遷をきっかけに、さくらと彼女を愛した人たちとの日々をもう一度見つめ直したいという想いから紡いだものです。(展示説明文より)

ということ。ただ単に「猫が可愛らしいね、かわいそうだね」といったことでけではない、社会派の骨太なドキュメンタリーでもあります。

心にのこるステキな写真展でした。4月29日(日)16時まで。

二つ目は、JINEN GALLERY上原七月展木下理子展「ニュースケール」

上原さんは透明アクリル板に描かれた肖像画。
たぶん乾ききってない絵の具の上から透明アクリルを重ねて微妙に動かすことに、予想外の色や形・動きが出現することを意図した作品のように思いました。

木下さんは小サイズの立体物の展示。
これはジャンルとしては彫刻なんでしょうかね?
照明が当たった効果、影の現れ方がユニークでした。
写真とは違う、立体造形表現が私にとっては新鮮でした。

180422epl1_chuousensnap01bw

『ある日の中央線』  Olympus E-PL1 /KONICA HEXANON AR 28mm F3.5

彼?or彼女?はこれから何処に帰るのでしょう???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

芸術でお金を稼ぐことは悪いことなのか?

雨のち曇り、夕方になって晴れ。

FB見てたらちょっと気になる話題があったので、持論を。
元ネタはこちらのtwitterのようです。

Yurie Inouchi(@yurie_ktr)さんの問いかけ

『舞台で食べていく。という大前提をまず排除した方が、私は良いと思う。 「舞台に出て、お客様のチケット代もしくはグッズ購入代でご飯食べてます!」って個人的にかっこよくない。それをやっていたからわかるけれど、お客様をお金としてみるようになっている。それは商売であって芸術ではない。』

を受けて、

春名さんは『自分の作品を売って日銭を稼いだら、それは芸術ではなくなるのでしょうか。』

と反論。

180418twitter01

Yurie Inouchiさんは、収入とは分離して、あくまでも自己研鑽していくことで、芸術性、彼女の場合は演劇を追求していくのが望ましい、との考えのようです。

春名さんの方は、演劇を人々に観てもらうことで、それ相応の代価を得て生活していくことをプロフェッショナルな演劇人として目標にしている。

スレッドを読み込んでいくと、どちらの考えも私には理解できるし、互いの主張ももっともだと思いました。

私の知り合いの現代美術家にも『作品を売ることは芸術の魂を蹂躙するようなものだ』と強烈に主張する人もいます。

この世に文明が発生して以来、生活するための労働と、自己を高次元に到達することを目標にする芸術活動(労働)とを共存させることが出来るか否か、連綿と議論され続け、未だに解が得られていない難問です。

私の見解を述べれば、「金を得る」と「芸術」とは同義では無いということ。
考え違いしてはいけないのは、生活のためと自分をいつわって、観客に迎合しするために本意を曲げる行為は芸術を追求する者は決して行ってはいけません。

自分の心の中を整理しながら、芸術追求の志を高く持ってそれぞれの活動を行っていくのが大切だと思います。

あと、その過程で一緒に芸術を追求していく仲間を作って、お互いに切磋琢磨していくことも大切です。

今回のように、Yurie Inouchiさんと春名さんのように、考えの異なる仲間と意見を戦わせながら自己の信じる芸術を追求していけたら良いですね。
お互い大成して欲しいものです。

 

180411epl1_0013bl

『ある日の中央線』  Olympus E-PL1 /KONICA HEXANON AR 28mm F3.5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

荒木経惟、長年のミューズからの 「#MeToo」について思うこと

曇りのち晴れ。
お昼すぎ頃、すごい突風吹きましたね。
仕事を終えて帰社しようと外歩きしてた時、風に煽われて転びそうな女性を何人も見ました。
まるで春の嵐のようでした。

今日もSNSで見かけた話題について持論を。

元ネタは、ウェブサービスnoteのその知識、本当に正しいですか?

私は知り合いのFBの書き込みと、Web美術手帳の荒木経惟、長年のミューズからの「#MeToo」記事から知りました。

荒木経惟さんは言わずも知れた写真家と、彼の被写体(ミューズと言うのか〜?)になったモデルのKaoRi. さんとの金銭問題のようですね。

noteの文章を読むと当初から彼女は仕事の1つとして、荒木氏と向き合っていたようです。続けるうちに単なる「被写体」→「ミューズ」という特別な存在(彼女は望んでいたのかどうかは不明)になってしまったことで、本来の彼女自身が失われそうになり、仕事を拒否。

すると荒木氏や彼の個人事務所によるパワハラとも思える対応があり、最終的にはモデル(この場合はミューズというべきか?)を降板させられたようです。

また驚かされるのは、契約書も無しでモデルした相応の報酬も支払われなかったとも書かれていました。

今回の事例では大きく2つの問題があります。

一つ目は、仕事としてモデルをでやっているのに、約束事や契約書もなく、世の中に写真が発表されてしまったこと。

今は権利関係が複雑で、製品、例えば写真集とかは世の中に出るかぎり、関係各社がリスクヘッジするため、契約で厳密に縛られているのが当然なのですが…、それがなかったということはまずいです。

荒木氏はその昔電通に勤めていたし、長年カメラマンとして企業相手に仕事しているので、契約を結ばなかったのは確信犯というか彼のスタンスなのでしょう。
彼が売れ始めた30年以上も前だったら、慣習でOKだったかもしれませんが、今は完全にNGです。

二つ目は、彼の被写体、この場合は女性に対する姿勢。

彼の作品を観ていると、被写体への愛情というか尊重する気持ちが稀薄です。

無くなった奥さんや猫を撮った写真は愛を感じさせられましたが、それ以外の作品、芸術家と言われるようになってからは、上っ面の過剰な表現だけです。

今回の場合は著名写真家と、駆け出しだったモデル(と言ったら失礼か)との、パワーバランスに明らかに不均衡がある関係性によって引き起こされたトラブルということ。

今であれば、完全に『パワハラ』事例ですね。

でも、ひょっとしたら、最初の頃は荒木もKaoRi二人とも、恋人のように撮影者と被写体の関係を楽しんでいたのかもしれません。

当初は、KaoRiヌード写真を撮られるつもりはなかったのでしょう。
しかし、荒木の撮影に圧倒されつつも自分から好ましいと感じて、進んで撮影に挑んだようにも思えます。

でも、関係が15年間にも続けば、 二人の気持ちも変質してきます。
あるときからKaoRiは荒木の『便利なただのモデル』だったことに気がついてしまった。
しかし、彼女はそれが許せなかったのではないでしょうか。
だから、自戒をこめて社会に自分の身に起こったことを発表したのだと思います。

最終的にどのようなところで落ち着くのか、私にはわかりませんがKaoRiさんが新しい未来に踏み出せるような解決をみればよいな〜、と心から思います。

それと荒木には、女性をモノ扱いする撮影スタイルが30年以上も経過した現在、既に時代遅れだというこに気がついて欲しいものです。
最近の彼の写真は観ていて、痛々しくてつまらない。
彼もまた新しい次元の写真に取り組んでほしいことを期待し、結びとしたいと思います。

180406epl1_0213bl

『身の上相談』  Olympus E-PL1 /KONICA HEXANON AR 28mm F3.5

皆寂しい深夜の高架下。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

美術展雑感 3月13日

晴れ。
日中は20℃近く気温が上昇して、外を歩くと汗ばむほど。
花粉も全開に舞っているいるようで、少し歩くと目が痒くて痒くて我慢できない程です。

午後からお客さまのところへ仕事の打ち合わせをして、帰社する前にアンデパンダン展で知り合いになったボールペン画家の酒井崇さんのグループ展を観に銀座の画廊へ。

180313ip8_ginza01

物語の中の主人公達4

こちらの展示は絵画と文学をからめた企画展とのこと。

出展されている画家たちが文学に画題を求めた作品が並びます。

酒井さんは同企画で、これまで「春琴」「アンナ・カレーニナ」と業深い女性を描いてこられたのが、昨年の個展で女性画のひと区切りをつけて、今回は新たな挑戦で動物の絵を出展されたそうです。

エドガー・アラン・ポーの「大鴉」をモチーフに描かれた画は酒井さんの繊細なペンタッチは健在です。

緻密に描かれた鴉の目の奥のぼやーっとした影とアテナイ(女神アテネ)像の対比が、画を眺めている自分を、緊張と不安の感情を呼び起こします。

ちなみに、アラン・ポーの『大鴉』は学生時代、英語授業で原文を読み込みさせられました。
そんなことを、ちょっぴり思い起こされる、酒井さんのボールペン画でした。

それと、展示されている作品の中で、大亦みゆきさんの「モモ」ミヒャエル・エンデにテーマを得た一輪挿しが可愛らしく、欲しくなりましたよ。

ギャラリー枝香庵

東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング8F
3月17日(土) まで
時間:11:30~19:00(日曜・最終日は〜17:00)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『K O W A I I 展』を観ました

曇り、時々晴れ。
日差しがあるとけっこう暖かったですね。
 
今日は月曜、一週間の始まりです。
今週は月末業務とイベントとかで仕事が少し忙しいので、合間を縫って撮影や人の展示を観ないといけません。

夕方、お客さまのところからの帰りに、銀座新井画廊で少し道草。

以前、版画を購入した石川真衣 さんの作品を含む企画展『K O W A I I 展 vol.VIII 』を観ました。

石川さんのリトグラフもすてきでしたが、「かわいい」をキーワードに多才な作家さんが出展されていました。

たまにはジャンルのことなる作家さんによる展示を観るのも、自分の凝り固まった認識を融解させるのに役立ちますね。

展示は2月10日(土)17時まで。

180205epl1_0097bl

「日曜日の青空」  Olympus E-PL1 / Konica Hexanon AR 28mm F3.5 

高円寺で見上げた青空に、目を凝らすと小さな小さな飛行機が見えます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『切断芸術運動+パープルーム・一日展』を観た

晴れ。
今日は風が無かったので比較的暖かな年末一日でした。
 
先日(12月28日(木))、新宿の「竹林閣」での最後のイベント『切断芸術運動+パープルーム・一日展』が開催されるということで、仕事を早めに切り上げて展示を観に行きました。
 
年末、既に仕事も休みの人も多いのか、会場はお客さんで一杯でした。
 
今回は、彦坂尚嘉さんの主催する「切断芸術運動」に梅津庸一さんが主催する「パープルーム予備校」との合同展。
 
会場を2分割されていて、パープルームの展示は『パープルーム予備校の基礎』という立体作品が出品されました。
 
こちらの展示物は相模原のパープルーム予備校にあった角材に紫のペンキで色を塗って、展示日当日、主催者の梅津さんが会場を見ながら構成を考えて、予備校生のみなさんと組み立てたそうです。
 
「切断芸術運動」の展示は14人の作家さんが出品されていました。
そのうちのひとり「名もなき実昌」さんの作品は大すぎて会場内に入れることが出来なかったようで、エレベーター前の階段の手すりにつり下げての展示がでした。
 
毎回こちらの展示を拝見していると、今回も意外性がたくさんあって、退屈しないグループ展でした。
 
「竹林閣」はビル取り壊しのため、今回の展示を持って終了とのこと。
来年以降の活動については新しい会場をさがしているそうです。
アートについていろいろと勉強になる展示だったので是非継続して頂きたいものです。
 
171228setsudanart_purpleroom
「切断芸術運動✕パープルーム 一日展」  Windows10mobileスマホにて撮影

| | コメント (0) | トラックバック (0)

須貝美和"degrees of light"を観た

曇り、夜遅くなって土砂降り。

溜りに溜また休日出勤の代休消化のため、会社を休みました。

夕方から新宿で人と会う約束があったからです。

それに須貝さんから個展のお知らせをもらっていたので、午後早めに家を出て、久しぶりに原宿へ出かけました。

須貝美和"degrees of light"

須貝さんは画家なのですが、今回は従来の風景画作品の他に、コラージュ、ドローイングなど、新しい挑戦が観られる個展になっていました。

特にフォトコラージュの作品がクールで良かったですね。

同じ写真を扱うものとして、「やられた、カッコいい」と思いました。

私も何度かコラージュで作品を制作してたことがありますが、複数のイメージを組み合わせて作品制作するコラージュの技法は少し抵抗があって、真剣に取り組む事がなかったのです。

でも彼女のコラージュ作品を実際観てしまうと、すぐに見入られてしまいました。

私が展示されている彼女のコラージュ作品にキャプション付けるとしたら、『未来日記』でしょうか。

素敵な作品だと思います。

私も刺激を受けて、コラージュの技法に取り組んでみたいですね。

展示は今月末まで。

uzna omom b one
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-17-8 ベェルコート芙蓉 B1
TEL  03-6427-2779

平日  12:00〜21:00 (L.O.20:00)
土日祝 11:00-21:00(L.O.20:00)

170923g7_1060523bl

「秋の空」 Panasonic G7 / KONICA  HEXANON AR 50mm/f1.4

お彼岸も過ぎて、もう秋本番ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

〈拡散希望〉『美術家の健康と安全2017年版』

曇り、湿度が高めのためか実際の気温より暑さを感じます。

FBでシェアされていた情報で気になるものがありました。(本山二郎さんのブログより)

美術家の健康と安全2017年版(一般社団法人 日本美術家連盟刊)という冊子があって、内容は絵の具の危険性について制作に携わる人向けにいろいろ書かれているそうです。

絵画や絵の具の危険性については全く知識が無かったのですが、シェアされていた方のブログを拝見して、考えさせられました。

絵の具には美しく発色されるため、無機質由来の「エメラルドグリーン(砒素)」、「朱(水銀)」、「シルバーホワイト(鉛)」、「カドミウム」等、人体や環境に有害な成分が含まれているものが有るそうです。

現在はメーカーによる無毒化が進められ、環境に影響のある顔料の流通量は減っているそうですが、それでも処理対応が必要な無機顔料が流通しているとのこと。

そこには、有毒であっても、『その無機顔料でしか色材の発色を得られない』、と考える作家の需要にメーカーが応えている現状があるからだそうです。

安全性は重要だけど、作家の拘りにも応えたい(商品を売って業績を上げたい)メーカーのジレンマ、簡単には判断することはできないのかもしれません。

ただしこれは個人的な考えなのですが、少なくとも芸術は人を幸せにするものであって欲しいので、人体や環境に害を及ぼす絵の具や材料は使ってはいけないと思います。

私は写真で制作活動を行っていますが、写真の世界だと個人・法人にかかわらず、銀塩写真(モノクロ/カラー)は環境問題への対応から、廃液など有害なものは専門の処分業者に依頼することが義務づけられています。

デジタルプリントについてもしかり、廃カートリッジや廃インクは産廃業者によって処分されています。

プロの画家や個人の愛好家による有毒な絵の具の使用量は少なくて、あまり影響をおよぼさないのかもしれません。

しかしながら、安全性についてしっかり考え、人体や環境に害を及ぼさないプロセスに従って作品制作を行う必要が有ると思いました。

作家のこだわりは大切ですが、それで身体や環境に害が及ぶのなら本末転倒というものです。

ひょっとしたら既に皆さんが対応されていることかもしれませんが、気になったのでちょっと考えを記させてもらいました。

 

170802g8_asagayaneko

「しっかり見ているニャン」   Panasonic G7 / KONICA  HEXANON AR 50mm/f1.4

タバコのポイ捨てはいけません。お猫さまがしっかり見てますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『切断芸術運動というシミュレーションアート展』を観る

曇り。
きょうは一日中、雨は降りませんでしたが梅雨時らしい蒸し暑さでした。

日曜朝、上野の東京都美術館へ。
東京都美術館セレクショングループ展『切断芸術運動というシミュレーションアート展』を観に行きました。

日曜日ということもあり、かなり盛況です。
(ちなみに ブリューゲル「バベルの塔」展は入場まで30分待ち)

ちょうど展示のディレクションをされた美術家の彦坂尚嘉さんが受付に居られたので、挨拶をし少し立ち話。

「都美のギャラリーAという会場は天井が高く、どちらかというと大型の彫刻を展示するようなつくりのため、切断芸術の展示を成立させるためにかなり試行錯誤と労力が必要」と語られていたのが印象的でした。

---
《切断芸術》というのは、画面を二つに切って、それを上下、あるいは左右に入れ替えると言った手法をとっています。

背景には、日本の社会が一億総中流の時代から、階級分解して、上流と、下流に分裂してきているという現在の時代と深く関わってきています。

この中流階級の崩壊は、日本社会だけでは無くて、アメリカでも、イギリスでも、そしてフランスでも起きている世界規模の社会変動です。

このために、世界各国の既成の政党が選挙では支持を失って、トランプや、フランスのマクロンのような異端の政治家や、ポピュリズムの政治家が台頭してきていますが、同じ現象が《芸術》の世界でも起きているのです。

---

展示を観ましたが、『切断芸術運動と言うだけあってコンセプチャルな作品が多数あります。

以前新宿の竹林閣で展示されていたものの他、新作、特に大型の絵画や立体造形物など目を見張るもので圧倒されました。

それ以外にも映像・アニメーション作品があったり、版画、写真、彫刻など切断によって生み出される芸術をコンセプトに、多彩なアーティスト18名による熱量の大きなな展覧会だと思いました。

1回だけではとうてい鑑賞しきれないボリュームの展示なので、時間を作ってまた観に行きたいと思います。

7月6日まで。
東京都美術館 〈ギャラリーA

---

_6118139bl

Olympus E-PL1 / LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH.

先日、高不動尊に紫陽花を撮りに出かけた時のスナップ。

武術大会の出待ちでウォーミングアップしているところ。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)